うたをよむなり。

ねずみです。あちこちで詠んでる詩歌のたぐいをまとめようとおもいました。

7days100tanka企画参加ろぐ(2013年)

決まった期間で大量に詠む個別取り組み企画(だいたい出せていない)

#7day100tanka
13.12.2
望まれたいつもおんなじ夢姿見せるわ、だから愛をちょうだい
おはようの笑顔与えて振りまいて 愛しています、だから愛して

13.12.1
磨かれてくるりと丸い宝石は 傷がないのね愛いや憎しや
しまってよその作られた可愛さを 爪を突き立て矧がしたくなる
目と耳とはだを使って君を知る 知れば知るほど傷付けている
手を取って指に口づけ呟いたきみのことなどどうでもいいよ

13.12.28
手のひらも水も毛布もいらないの ここにいることだけをゆるして
冷えた我が身に滲む火の熱が肉を崩して焼き潰す #だが都々逸
あそぼうもだいじょうぶだよもいらないの それぐらいなら傷を抉って
xxxxと言ってくれれば微笑んで銀のナイフを差し出すのにさ

13.11.27
望月に映されているシルエット餅をつくのか本を読むのか
まんまるくかがやく月に隠れてる赤と青とをみつけてあげて
曖昧に色みの違うイチゴの実ぐちゃぐちゃ潰し一色にする
いちめんを覆いつくした緞帳の下から洩れる炎の赤さ
すごいねの無神経さに気づかない普通を名乗る人の多さよ
重いなら棄てていきなよ掃き溜めにされることには慣れすぎている
やさしさでごまかしている焦点が濡れた眼のまま笑う素振りで
根は張れど花は咲かせぬ実も付けぬ依存とわかっていて恋をする
無意識が埋めて化粧が蓋をして骨が喋ったコンプレックス
目の前の君の願いは何ですか 死でも生でも従いますに
この部屋のすみっこにいていいですか 僕には少しひろすぎるので
がんばればゆめはかならずかないます 敗けを知らない人の声援

13.11.26
壊れてる赤血球を眺めては ああ秋だねとわらう霜月
愛してと愛してとただわめいてる 何がほしいかわかりもせずに
窓のそと青い夜空に浮いている月はいったい何色ですか
風船をただひたすらにふくらます ぼくを削って期待を入れて
渡されたこういが首を絞めてゆく 曇りひとつもない信じてる
夕食も湯船も用意されている おかえりひとつもらえなくても

 

#7day100uta
13.12.9
【17】千鳥ふたりが肩組み歩く よぉく見りゃ手が震えてる #7day100uta"@vol_008: 【58】 酒の席なら言えると思い伝えりゃあんたも酔っていた *7days100uta 都々逸"
【16】たんとお食べよあわびの刺身舌で突つけば身を捩る
【15】掃除機に吸い込まれてく雪の音 混じる吐息も好きの言葉も
【14】背筋伸ばして真っ直ぐ歩く道の先には何を見る
【13】すみれの花が育てた青を切って貼り付けバラにする
【12】白々と息を吐き出す月曜日 心を持たぬ僕は機関車
【11】さよならと刺した刃に目を伏せたゆるされぬまま今日が終わるの ささめゆき
13.12.8
【10】恋を食らって生きてる人の胸を叩けばよく響く
13.12.7
【9】煙に巻くのがお得意なのね葉巻き煙草を燻らせて *1
【8】国も王座も惜しくはないがお前の手だけは離しゃせぬ
【7】キリンのまなこがうらやましいの君のつむじが見れるでしょ
【6】風に流れてくるくる回り屋根で囀る風見鶏
【5】折り鶴の羽をただただ曲げていく 風を拾って羽ばたけるよう
【4】煙突を眺めはためく鯉のぼり 空をのぼって龍になりたい
【3】うさぎうさぎや何見て跳ねる 主の柔肌みて跳ねる
【2】いいひとは仮面だよって説いた人 そこが「いいひと」だと言ってるの
【1】愛してとあいしてとただそう言った なにをしてとは言わないままに

*1:葉巻の煙は肺に入れない、つまり胸の奥から出たものではないんだよって野暮を補足します。って当時の私が言ってた