うたをよむなり。

ねずみです。あちこちで詠んでる詩歌のたぐいをまとめようとおもいました。

詠み歌たんか

かつて使っていたところから連れてきた短歌たちです。

 

13.12.16
感情の上澄みだけを汲んでたら汚泥ばかりが残っていった RT @peachsong_521 嫌いだ、と思うそばから少しずつ垂れ流してた濁る感情

13.12.15
不器用に触れたその手はやさしさか春が来るまでゆっくり眠れ RT @hoiru_utayomi 両耳をそっと塞ぐか冬将軍過ぎた後には音も残らず
【18】つま先にうすく塗られたペディキュアでむらさき色は隠されている #aiueo50uta

13.12.12
しんじゃえと思われながら生きているそうでなければいきてゆけない

13.12.11
指先を筆とし描いた絵日記は今日も茶色く変わっていった RT @dodoitsu_ ささくれを剥いてしまってにじむ血の色が赤くてホッとする帰路

13.12.8
慰めの嘘が見えたらこわいから目は合わせないまま指切った RT @hitogatasky 破ってもかまわないから繋いでよどうせ最後の約束だから  #tanka
あの人たちが好きですか - はい あんな自分になれますか - 否

13.12.5
役に立つことはしないと決めました見つけられたら笑われるから
ここでただ息をしてても良いわけをもらう端から棄てられている

13.12.4
離したら戻れないこと知ってたの鏡合わせになれない手と手"@scope_scape: これ以上近づけないの例えれば二重螺旋の上りと下り

13.12.3
十六夜のわずかに欠けた月明かり 白いうさぎは逃げてしまった

13.11.24
名を付けた生き物たちは穏やかにボクを見るんだあわれんだ目で RT @hitogatasky カミサマを気取っていたい目についた命のすべてに名前をつける

13.11.22
お揃いのキーホルダーを蹴り飛ばし それでも他に依る場所もなし"@qwerty_misp: 仲良しと言える僕らの関係は しかし仮面の奥でゆがんで

13.11.20
様々に組まれほどけた核酸は染色体にはもう戻らない RT @hitogatasky 絡まった二重螺旋を引きちぎるDNAであやとりをする

13.11.17
隙も無く均し固めた可愛いを差し出すのなら愛しましょうか

13.11.13
慰める言葉をくれたあの人は理解はきっとしていなかった"@hitogatasky: 自己嫌悪だけが得意な僕でした優しいだけのあの人でした

13.11.12
まっとうな愛し方などしるものか もらったこともないものなのに

13.11.9
また今度。誤魔化し朝に融けていく(言えば君には二度とあえない)"@sugar_100g: (白というより透明に近い、それ) おやすみくらい言って帰って

13.11.5
寂しさを脳に伝えるニューロンはとうの昔に焼き切れました"@qwerty_misp: 寂しいと思わないなら人として異常なのです治療しなさい

13.10.25
夜の隅取り残された「おやすみ」にひとつ書き添えられる「おはよう」"@peachsong_521: 誰もいないタイムラインで「おやすみ」を期待するから今夜も眠れず

13.10.23
ひと口のガナッシュにした情欲よ 君に流れる血と肉となれ "@peachsong_521: 是非も無くただ堕ちていくチョコの海 底で待つのは君か地獄か 『失恋ショコラティエ

13.10.20
僕じゃない腕に刃物を握らせてそっとねだるの罰をちょうだい"@hitogatasky: ばらばらになったふたりを組み立ててこっそり腕は取り替えたまま
ぱさぱさと積み重なったあやまりで僕と君とが切り裂かれてく"@hitogatasky: 許しあう術を知らない僕たちはごめんなさいってただ繰りかえす

13.9.25
左手の指に根を張る糸先はあかい臓器につながっている"@ayameyame: この縁が切れたら頸を切るからね 近くにいてね 離れないでね

13.9.19
眠れない夜をお客に窓を開け夢のかわりに月を飲もうよ"@splanxnizomai: 眠れない夜がどうしたそのために月が闇夜を照らしているの

13.9.11
あのひとが頭を撫でた左手の鈍い光が見張っているの

13.8.30
あの日から君は確かに変わったね 良しか悪しかはしらないけれど

13.8.29
おとされる声の雨から庇われてみっつの骨がやわくふるえる RT @hitogatasky さよならもごめんなさいも跳ね返す鼓膜がふたつまだ捨てきれず
とうめいな水をひろった僕の手よ 化学変化であたたかくなれ RT @qwerty_misp 頬に触れる抗い難い優しさに 溶けた心のみずがこぼれる
僕の目が役立たずでもてのひらで頬に触れれば温度はわかる RT @qwerty_misp 透明の心が目からこぼれても 透明だから君に見えない

13.8.26
剥き出しの肌を伝って混ざる音閉じた世界のアダムとイヴの RT @hitogatasky 消えそうな心音ふたつ絡みあう低くしすぎた人口密度

13.8.12
去る夜を薪にした日で炙られて 夢の残滓がちぢれて消えた"@sosnority: ちりちりと焼ける朝日が差し込んで 部屋には夏が詰め込まれてる

13.8.11
あの頃はからだ全部で跳ねていた今は先だけ躍るお下げは"@rolling_yan: 駆け抜ける電車に髪を遊ばれて初恋の日を思い出してる
「触れないことが寂しくなったらさ」一緒にいれる雲になってよ"@ayameyame: 「あの空に融けてしまえば救われる?」 「君に触れぬ僕以外は、ね」

13.7.26
そうしたら腕から抜いた血液を濾して真白い根に掛けましょう RT @hitogatasky: この身から葉緑体が消えたってあなたのことをお慕いします
RT 水を吸い光にさえも遠慮する淡いみどりを愛しているの RT@hitogatasky: 優しいね季節外れの僕なのにどうして今日も水をくれるの

13.7.20
優しさであおじろくした頬で言う卒業しても友だちだよと"@migawarisky: 彼女らの押し付けがましい優しさの捨て場としてのわたしのからだ

13.6.18
空に似た青を掴んで刃を刺せば赤くまみれて濡れ羽根の色"@hitogatasky: したり顔するあの鳥が憎かったまずは翼を切り取ってやる
しあわせが見えているよと笑ってた青い鳥の目映してたのは"@hitogatasky:しあわせを連れてくるって嘘だった青い鳥なら昨日ころした

13.6.15
わたしだけ隠し抱きしめ言い放つ砂場に落ちた仙骨のいし"@hitogatasky: ほかの子は持ってないのよこの骨はわたしにしかない特別な骨

13.6.13
花の根に錆の色した水をやり遺伝子ふたつ混ぜてひとつに"@hitogatasky: あの花に死んでしまった恋人のDNAが埋まっているの
夏の日にとろり崩れたしかばねは土と馴染んで花に実になる"@hitogatasky: 腐る間も与えないまましかばねを溶かしてしまう夏の体温

13.6.7
からからと軽い音立て風車 空の屋台に買う人もなく

13.5.26
海のなかないてる夜を抱きしめて まどろみのひが来るまでねむる

13.5.23
言いながら伸ばしてくれた君の手に差し出した手はガラスに当たり RT @hoiru_utayomi 大丈夫、大丈夫とただ君は言う 私が水に沈んでもなお

13.5.8
めざめたら 音しかひびかぬ世界にいても しんぞうのおと きえやしなくて RT @ayameyame: めざめたら 歌しかひびかぬ世界にいたい すべてのものは おとで
パソコンにたましいだけを取り付けて 情報だけの自己になりたい

13.5.3
流れ来る星に負わせた願い事
どうかこの夜が続きますよう
RT @vol_008
星見でも行こうと誘う儚い子
どうか朝日に消えてくれるな

13.4.13
人を絶ち鏡に謳う杜鵑草 触れれば朽ちて枯れてしまうわ https://t.co/x3faHMarEW

13.4.1
爪先でこんと叩いた窓ガラス 部屋に満ちてた春がしぼんだ

13.3.27
モリーに僕のすべてを打ち込んだ おまえはいつかひとになるのか

13.3.24
雲達があがり待ってる七並べ揃いやせぬとわらうジョーカー RT @hitogatasky スペードとダイヤとクラブが青空にちらちらばって僕を見ている
指先にこごった赤ごと取り出して世界に撒いたハートの欠片 RT @hitogatasky 赤色が足りないからと心臓に突き刺す指のハッピーエンド
折れた羽ひとつ作者が拾い上げ赤いインキに浸して綴る RT @hitogatasky 書き変えた悲劇の中に散らばった羽は彼らに踏みつけられた
巣の中に風切り羽を捨てた朝意気揚々と枝を蹴りとぶ RT @hitogatasky 鳥籠を欲した鳩の結末を必死に隠し童話は終わる
空白をさびしいという名の箱に入れ蓋閉め中が見えてないふり 

13.3.23
一枚の紙切れと字とはんこうを抱きしめ笑うきみがまぶしい #jtanka
からからと笑い喋って泣く少女 くちをとめたらしんでしまうの

13.3.14
差し出したひと月前のお返事はリボンを付けたすかすかの愛

13.2.10
少しだけ硬めに作るチョコレート平熱高いあなた専用 RT @junju_usako 溶かされる為に固めるチョコレート貴方の口じゃなくちゃだめなの #cacao75

13.2.3
燃やしても きたいにならぬ 感情は 酸素を含み 重く重くて RT @dodoitsu_ フラスコに溶かした想いにふたをして 燃やし尽くすも はかりしれない

13.2.2
願わくば 花開く前 冬死なん 蕾を破く 一太刀の傷 #死に方短歌
願わくば ひとり溺れて 夜死なん 湯船に沈み 眠ったままで #死に方短歌

13.2.1
恋心やっと霞んできた頃に出てきちゃうから諦められぬ RT @peachsong_521 毎日じゃなくごくたまに夢にきみ出てきちゃうから忘れられない

13.1.26
まっくろの袋小路で悪足掻き眼球だけが前後左右に RT @hitogatasky 思い出に絡みつかれて動けない脳は逃げ場がなくて真夜中

13.1.23
真っ白なケーキに座るお姫さま 今ではただの赤い果物 #大人になってしまったと思う瞬間

13.1.22
幸せな二度と出られぬ夢の中どうかわたしがいませんように RT @hitogatasky もうきっと目覚めなくてもいいくらい幸せな夢みていてほしい

13.1.11
目も耳も 血も心臓も 脳みそも みんなあなたをおぼえているわ #人を食う話

13.1.9
罪の木の種を飲んだら心臓であかい根っこが伸びるのかしら

13.1.8
目をつむり頭を撫でる冷たさに 大丈夫だけ飲んで仕舞った

13.9.7
吊るされた墨字のベガとアルタイル二つ仲良く橋を渡れと RT @peachsong_521 短冊に殺して欲しい人の名を書いてください先着二名

12.9.3
切り口にソドムの塩を振りかけて齧る果実は血の味でした RT @hoiru_utayomi 僕達はアダムとイヴにもなれぬまま佇んでいる常識の園
波間から零れた青を吸い込んで珊瑚で暮らす魚が染まる RT @hitogatasky 散らばった光を指でかき集め海に流して青を深める
端然と少女を照らす海光は泡に食われてガラスに散った RT @hitogatasky 深さより青さを欲し瓶底に眠る少女に気泡が群れる
瓶のなか口を塞いで連れてきた深海はもう息をしてない RT @hitogatasky 深海を瓶に閉じ込め持って来たそれは果たして深海だろうか

12.8.13
流星に誓いを込めて指を組む ずっと愛していられますよう #star75

12.8.4
目を閉じて耳も塞いで背を向けてこんな自分じゃ夢も見れない

12.6.5
21. 弱り死にゆく情を看取って RT @hitogatasky 20. 嘔吐する言葉の脈をはかりつつ #renga1205